みなさん、こんにちは!
今回は、当社のグループ会社である テクニカルファーム での研修についてご紹介します。

当社では、派遣社員の方が派遣先へ配属されるまでの期間、こちらの施設にて 入社前研修 を実施しています。今回は、1月下旬に採用され、2月中旬に配属予定のAさん の研修内容をご紹介します。
Aさんは 製造メーカーでの勤務経験はあるものの、溶接や機械加工の経験はゼロ。しかし、テクニカルファームでの研修を通じて わずか半日でアルミ製のサイコロを完成させる ことができました!
Aさんは研修後、
最初は少し怖かったが、サイコロが出来上がっていく中で、ものづくりの楽しさと難しさを学ぶ貴重な体験となりました。
と感想を述べ、完成した アルミサイコロを誇らしげに見せてくれました。

サイコロ製作の工程
それでは、実際に どのような手順でサイコロを作ったのか を詳しくご紹介します。
【 材料と準備 】

今回の研修では アルミ を材料として使用しました。
アルミは 軽量で加工しやすい 金属ですが、精度の高い作業が求められるため、慎重に作業を進める必要があります。
【 サイコロ製作の7ステップ 】
① 展開図の作成と板取り
サイコロの六面体を構成する 6枚のアルミ板を設計 します。各板のサイズを 正確に寸法出し し、アルミ板に けがき(下書き) を行います。
② 板の切り出しと仕上げ
けがき線に沿って 金鋸(かなのこ)で手切り し、6枚の板を切り出します。切断後は、寸法通りに やすりで仕上げ を行い、正確な形状に整えます。
③ サイコロの目の加工
各面に サイコロの目(1〜6) を刻むため、位置を けがき し、ポンチ打ちで目印をつけた後、ボール盤で穴を開けます。
開けた穴の バリ(切削時にできる突起) を 面取りして滑らかに仕上げ ます。
④ 仮付け溶接
展開図通りに TIG溶接 を行います。スコヤを使って 直角を確認 しながら、慎重に仮付け溶接を実施しました。
⑤ 本溶接
仮付け後、溶加棒を添加しながら本溶接 を行い、しっかりと継ぎ目を溶接します。
⑥ 溶接部分の仕上げ
溶接後、ディスクグラインダーでビードカット を行い、表面を滑らかに整えます。
もし ピット(凹み)や溶け落ち があれば、再度TIG溶接で補修 します。
⑦ 研磨と仕上げ
最後に #400の研磨作業 を行い、表面を美しく仕上げ ます。
仕上げに汚れを拭き取り、アルミ製の美しいサイコロが完成しました!
研修を終えて
今回の研修では、溶接や機械加工の未経験者でも、講師の丁寧な指導のもとでサイコロを完成 させることができました。
実際に 手を動かしてみることで、設計・加工・仕上げまでの工程を深く理解できる 貴重な経験となります。
取材を通じて、ものづくりの 奥深さ や 技術者の努力とスキルの素晴らしさ を改めて実感しました。
今後もこうした体験を通じて、社員のスキルアップや視野の拡大 を図っていきたいと思います。


テクニカルファームの研修について
テクニカルファームの研修は、各製造メーカー(派遣先)の社員の方も受講可能 です。
また、ご要望があれば 出張研修にも対応 いたします。

ご興味のある方は、ぜひ公式サイト テクニカルファーム をご覧ください!
