こんにちは。派遣事業部の池田です。
本日はキャリアコンサルティングについてお話ししたいと思います。
2015年の派遣法改正により、人材派遣会社は希望者全員にキャリアコンサルティングを提供する義務が課されました。私自身も2019年にキャリアコンサルタントの資格を取得し、昨年初めて資格更新のための講習を受けました。その経験を通じて、キャリアコンサルティングの重要性について改めて深く理解することができました。
現在私は48歳で、いわゆる「就職氷河期世代」に属します。この世代の方々と面談する機会も多く、特に派遣社員として長く働いてこられた方々と接する中で、キャリアコンサルティングの必要性を強く感じています。今回は、そうした現場での経験を踏まえ、キャリアコンサルティングの魅力についてお伝えしたいと思います。

就職氷河期世代とキャリアの課題
就職氷河期世代とは、1990年代後半から2000年代初頭の厳しい雇用環境の中で社会に出た世代を指します。この時期、正社員としての採用枠が非常に限られていたため、派遣社員や契約社員、アルバイトなど多様な働き方を選択せざるを得なかった方が多くいました。その中で、キャリア形成や将来への不安を抱えながらも、懸命に働き続けてきた方々が数多くいらっしゃいます。

キャリアコンサルティングの魅力
1. 自分の経験や強みを再発見できる
キャリアコンサルティングを通じて、ご自身の経験やスキル、これまで積み重ねてきた努力に気づかれる方が多くいらっしゃいます。派遣社員としてさまざまな職場や業務を経験してきたことは、柔軟性や適応力、コミュニケーション力など、実は大きな強みです。こうした価値を再認識することで、ご自身の可能性に自信を持てるようになるのです。
2. これからのキャリアを一緒に考えられる
「このままでいいのだろうか」「今後どうしていきたいか」といった悩みを、一緒に整理し、具体的な行動に落とし込むことができるのがキャリアコンサルティングの魅力です。無理に方向性を決めるのではなく、ご本人の気持ちやペースを大切にしながら、新しい働き方や目標を見つけていきます。
3. 前向きな気持ちや自信につながる
「自分にもできることがある」「これまでの経験も無駄じゃなかった」という気持ちを持っていただける瞬間に立ち会えるのは、私自身にとっても大きな喜びです。相談を通じて、少しずつ前向きな気持ちや自信が芽生え、新しい一歩を踏み出すきっかけになることも多いです。
4. 話せる場所がある安心感
派遣社員として働く中で、周囲に相談できる人が少なく、孤独を感じることもあるかもしれません。キャリアコンサルティングの場が「安心して話せる場所」として役立つことを願っています。自分を理解し、応援してくれる人がいる――そんな存在になれたら嬉しいです。

まとめ
キャリアコンサルティングは、転職や就職のためだけではなく、これまでの自分を振り返り、これからの未来を前向きに考えるためのサポートです。特に、就職氷河期世代の派遣社員として長く頑張ってこられた皆さんが、ご自身の価値や可能性に気づき、新しい一歩を踏み出すお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。
「今さら…」と思われる方も、ぜひ一度キャリアコンサルティングを利用してみてください。きっと新しい発見や、前進するためのヒントが見つかるはずです。